豊胸後、飛行機乗ったらどうなる?


2009年7月、ショックなニュースが流れました。それは「飛行機に乗っていた女性の胸の中で、シリコンバッグが爆発してしまった」というもの。



豊胸手術経験のある45歳の女性の胸に入っていたシリコンバッグが、気圧の変化によって急激に膨らみ、破裂してしまったのです。命に別条はなかったものの、その破片が体内に飛び散ってしまい、それらを全て取り除く手術を受けねばならなかったと言います。

飛行機がよほど苦手だったり、体調が悪い方でなければ、飛行機が高度1万メートルを飛んでいても特に息苦しさは感じません。しかし実際には、このとき大きな重力差が発生しています。表面積100平方メートルのシリコンバッグであった場合、外向きに20kg重もの力がかかっているそうです。

このニュースからは「実際に気圧差でシリコンバッグが破れてしまう可能性がある」ということが分かります。しかし豊胸手術をしていても飛行機に乗っている方は大勢います。
では、どのような条件だとこのような事故が起こってしまうのか、バッグが破損しやすい状況を確認しておきましょう。

美容整形業界の進歩とともに、豊胸用の素材も改良が進み、耐久性が高くなっています。飛行機内の気圧変化でバッグが膨らむことはあっても、最近の手術で、200cc程度のバッグを入れたぐらいでは、破損したり不具合を感じるリスクはほとんどありません。

破損しやすくなる条件としては、バッグの耐久性がまだまだ低かった10年~20年以上前に豊胸手術をしたまま、という場合や、手術した医師のスキルが低く手術自体に問題があった、シリコンが欠陥品だった、耐久性に問題のある商品だった、そして挿入量がかなり多かった場合などが挙げらます。

なかでも注意したいのは、昔の生理食塩水や、一時期多く使用されていたCMC(ハイドロジェル)のバッグを挿入したままの場合です。

生理食塩水がコネクター部分から漏れ出したり、バッグが破れた側の胸だけしぼんでしまうという不具合が起こったり、挿入して10年も経過していないCMCがバッグから漏れ出し、変色して、周囲の組織に炎症を引き起こしてしまっているケースが見られます。

こういった古いバッグを挿入していた方の多くは、既にバッグの抜去か入替をしていると思われます。また、近年使用されるコヒーシブタイプのバッグでは、破損しても中身が流出しないよう改善されていますが、やはり炎症のリスクは避けられません。

豊胸手術に使用するハイドロジェルのバッグそのものを飛行機に持ち込んで経過を見た、というレポートでは、離陸後1時間で中に大きな気泡ができ、その後半月しても気泡はなくならかったそうです。

問題のある条件に当てはまらなければ、飛行機の搭乗自体はそれほど怖がる必要はありませんが、豊胸手術にはこのようなリスクも存在しているということを知っておくのは大切です。




このページの先頭へ